これから三回にわたり、デジタル身分証アプリMyiD(マイディ)に携わるスタッフを紹介します。
MyiDは、学生証・社員証・会員証といった、従来はプラスチックカードだった身分証をスマホアプリにしたという“ありそうでなかった”画期的なプロダクト。
今回は、マーケティングチーム室岡が、開発チームの五十嵐、星野に直撃しました。
どんな人が作っているの?開発の現場はどんな雰囲気?MyiDってどこが便利なの?
気になる現場から、ホンネを伺います!
【目次】
まず、簡単にお二人のキャリアをお聞かせください。
五十嵐:もともとは別のIT系企業で働いていたのですが、これからのキャリアを考えた時にもっとできることがないかと感じていたところ、当時ジェイ・エス・エスで働いていたエンジニアに話を聞いたのがきっかけで転職しました。
入社直後からエンジニアとしてMyiDのプロジェクトに参加していて、それから今までずっとMyiDに関わり続けていますね。今は、開発チームのリーダーとしてメンバーのマネジメントが中心ですが、現場に出てコーディングやテストを手伝うこともあります。
星野:私は新卒入社で、現在2年目です。新潟県内で自社ソフトウェアを開発している企業に就職したいと考えての入社でした。実は在学中に大学の講義でジェイ・エス・エスに来たことがあり、社内の雰囲気を知っていたのも大きいです。
室岡:星野さんも学生時代にはもうプログラミングを習得していたのですか。
星野:いえ、大学では心理学を専攻していたので、文系です。子供のころからモノ作りが好きで、学生時代は独学でウェブサイト制作などを勉強していました。
入社直後はMyiDの動作検証などのテスト業務がメインでしたが、今年の4月から正式に開発チームに合流して、出来るところから少しずつ任せてもらっています。今はコーディングとテストを担当しています。
プログラミングの知識は多少なりともあったのですが、実際の開発の現場に出てみて初めて実践につながり、毎日成長を感じています。
室岡:文系からのチャレンジ!モノ作りが好きという情熱が形になってきましたね。
五十嵐さんのようなIT一筋の安定感と、星野さんのような文系出身という多様性は、プロダクトにも良い影響がありそうです。
ジェイ・エス・エスの入社前のイメージや、入社してみて感じた実際の雰囲気はどうでしたか?
室岡:アプリ開発の現場というと、エンジニアがパソコンに向かってそれぞれ黙々とキーボードをたたいているような緊張感はないですか。
五十嵐:事前にフレックスタイム制やフリーアドレスを採用していることは聞いていて、ベンチャー企業のような会社をイメージしていました。
実際に入社してみると社員の平均年齢が若くて仲が良いところが印象的でしたね。
風通しの良い職場だと感じています。
星野:テレワーク制度の導入もコロナ禍前からということですし、先進的な取り組みをしている会社というイメージですよね。社会人として初めて働き始めたわけですが、私がIT企業に抱いていたイメージよりも実際のオフィスが堅苦しくないことに驚きました。
五十嵐:開発チーム全体のテレワーク率はコロナ禍収束後の今も66%に達しており、実際に働きやすい会社だと思います。
安心して仕事に専念できる環境はエンジニアにとっては本当に助かります。
お客様の個人情報を預かる製品の性質上、間違いは許されないですからね。特にアプリのバージョンアップ直前のチェックはかなり念入りにやっています。これからも品質の向上については一番のテーマです。
室岡:社員の仲が良いという話がありましたが、どのような感じかもう少し詳しく聞かせてもらえますか?
星野:社員同士の仲はよいけれど、プライベートに踏み込むほどべったりではないですよね。
五十嵐:そうですね。ドライに徹している訳ではなく、ここぞという時には協力して取り組める、結束は強くて程よい距離感だと思います。
室岡:開発チームは穏やかな雰囲気の中、間違いのないよう集中して仕事に取り組んでいるのですね。いざという時にお互いに助け合えるのは心強いです。
今後挑戦したいことはありますか?
五十嵐:今はAI技術に注目しています。すぐにプロダクトに活かすことはできないかもしれませんが、今後挑戦していきたい分野です。
星野:MyiDにAIを使った機能を組み込むアプローチだけじゃなく、コード補完ツールのような形で開発効率を上げていくこともできそうですよね。
私は、資格取得に力を入れていきたいです。先日受験した情報セキュリティマネジメント試験は今結果待ちなのですが、今年はこのあと基本情報技術者試験にも挑戦する予定です。
ジェイ・エス・エスには資格の取得奨励制度があるので助かっています。
五十嵐:オンライン動画講座や技術書籍など会社で購入できますので、取得したい資格や習得したい技術があったらどんどん相談してください。
室岡:IT開発の技術は日進月歩で「日々勉強しないといけない」イメージでいたのですが、ここまでのお話を伺って「好きだからもっと勉強したい」という熱量を感じます。
とはいえ、コツコツと積み重ねてきた技術や経験がMyiDという一つのプロダクトで表現されているのだとしたら、小さなスマホの中の身分証が誇らしく思えてきました。
でも、良いことばかりではないですよね。逆に仕事の上で課題だと思っている点についてはどうでしょう。
五十嵐:開発チームにいると、お客様の声が届きにくいということでしょうか。
今自分たちが作っているプロダクトがどのくらいの価値をお客様にお届けできているのかを、開発チームは感覚として把握できていない部分があります。受託ではなく自社で企画・設計したスマホアプリのため、使っていただいているお客様の反応は気になります。
星野:五十嵐さんの言っていることに近いのですが、指示されたことをやるだけで終わらないためにMyiDプロジェクトの全体像を把握する必要があると思っています。まずは開発チーム内部の動向・情報をしっかり追えるようになりたいです。
私の方では、以前新潟駅のホームで団体行動している学生さんに、引率の先生が「MyiDインストールしておいてね~」と言っているのが聞こえてきたことがあって。
その時は自分の関わっている製品が世の中で使われているんだ、という実感が湧いてきて嬉しかったです。
室岡:それは貴重な体験でしたね!MyiDを学生証、連絡ツールとして導入している学校はどんどん増えているので、これから先そういった風景が日常になってくるのかも知れません。
お客様の声が開発のモチベーションになり、より良いプロダクトに還元されていく。より良い循環が生まれるように、当社も変わっていかないといけませんね。
最後に、MyiDのイチオシ機能を教えてください!
星野:従来はプラスチックのカードだった学生証・社員証・会員証がスマホアプリになっているという製品コンセプト自体が、まずはすごいと思います。
実際にジェイ・エス・エスの社員証として日々MyiDを使っていて思うのは出退勤機能の便利さです。通常ならカードリーダーまで行って出退勤を打刻する必要があるので、学生時代のアルバイトでは「面倒だな」と感じていました。でも、MyiDなら各々のスマホなので手元で済ませることができます。もちろん登録された情報は管理画面で集計できるので、従業員側にとっても、集計する側にとっても、業務効率化になるのではないかと思います。
五十嵐:私は「カスタムレイアウト機能」をおすすめしたいです。こちらはスマートフォンで表示される身分証の背景やレイアウトを変更できるという機能です。
変更は、管理者側の画面から簡単に行うことができますし、基本機能なのでどなた様にもお使いいただけます。この機能はもっとみなさんに知って欲しいですね。表示される項目やその位置・大きさ、背景までカスタマイズできる表現力が売りです。もっときれいにレイアウトできるように改良したいポイントでもありますね。
室岡:なるほど!どちらもデジタルだから簡単にできるという部分ですよね。
この他にもスマホアプリだから実現できる機能がたくさんありますので、ぜひ皆さんに便利に使っていただきたいですね。
お二人のお話を伺って、安心して開発に取り組むことができる環境やスキルアップを後押しする制度、品質向上に対する熱心な姿勢がより良い製品づくりにつながっていることが伝わってきました。
これからもMyiD開発チームの皆さんが、ユーザーの声に耳を傾けながら、より便利で使いやすい機能を提供してくださることを期待しています。
五十嵐さん、星野さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。